マダニに刺された人の8割が『自分で取ろうとした』——SFTSの怖さは知られていても、正しい対処法は知られていない
マダニ被害調査でマダニに刺された経験者の8割が自己流で除去を試みた経験があると回答した一方、マダニが媒介するSFTSへの感染リスクの認知度はわずか23.7%にとどまることが看護・介護に与える影響は、正しい対処法(自分で抜かず医療機関を受診する)の周知が病名の周知以上に遅れているとみられるため、訪問看護師が屋外活動の多い患者・家族に具体的な行動として伝える役割が求められるという点です。

ニュースの要約
マダニ被害に関する調査で、マダニに刺された経験がある人の8割が『自分で取ろうとした』経験があると回答した一方、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)への感染リスクの認知度はわずか23.7%にとどまることが分かった。SFTSは2026年8月23日時点で129人の患者が報告され、過去最多だった2025年(年間191人)に次ぐペースで増加しており、国内での致死率は約27%とされる。
現場に影響するルート
- Step 1マダニ被害に関する調査で、マダニに刺された経験がある人の8割が『自分で取ろうとした』経験があると回答した一方、マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)への感染リスクの認知度はわずか23.7%にとどまることが分かった
- Step 2SFTSは2026年8月23日時点で129人の患者が報告され、過去最多だった2025年(年間191人)に次ぐペースで増加を続けており、国内での致死率は約27%とされる
- Step 3マダニを自己流で無理に引き抜こうとすると、口器が皮膚内に残ったり体液が逆流したりして感染リスクを高める可能性があるが、こうした正しい対処法の認知度は病名の認知度以上に低いとみられる
- Final Step訪問看護師や在宅医療スタッフは、屋外活動の多い患者・家族に対し『マダニは自分で抜かず医療機関を受診する』という基本的な対処法を、病名だけでなく具体的な行動として伝える役割が求められる
『マダニ、見つけたらすぐ自分で取らなきゃ』——その反射的な行動が、実はリスクを高めているかもしれません。
マダニ被害に関する調査で、マダニに刺された経験がある人の8割が「自分で取ろうとした」経験があると回答したことが分かりました。一方で、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)への感染リスクの認知度は、わずか23.7%にとどまっています。「刺されたらすぐ取る」という行動は広く浸透しているのに、その先にどんな病気のリスクがあるのかはあまり知られていない、というギャップが浮き彫りになった形です。
SFTSは2026年8月23日時点で129人の患者が報告されており、過去最多だった2025年(年間191人)に次ぐペースで増加を続けています。国内での致死率は約27%とされ、決して軽視できる病気ではありません。ウイルスを持つマダニの割合は流行地でも1〜2%ほどとされ、刺されても必ず感染するとは限りませんが、感染地域自体が全国に広がりつつある点にも注意が必要です。
問題は、マダニを自己流で無理に引き抜こうとすると、口器が皮膚内に残ってしまったり、マダニの体液が逆流して感染機会が増えたりする可能性がある点です。つまり、病名の認知度以上に、正しい対処法の認知度が低いという二重のギャップが存在していることになります。訪問看護師や在宅医療スタッフにとっては、農作業やハイキングなど屋外活動の話題が出た際に、「マダニは無理に自分で抜かず医療機関を受診する」という具体的な行動を一言添えておくことが、地味ながら効果的な予防策になりそうです。
よくある疑問
Q.この影響を最初に受けるのは誰?
A.農作業やハイキングなど屋外活動の多い在宅療養者・家族と、それを支える訪問看護師・在宅医療スタッフがまず関わってきます。
Q.現場で今すぐできることは?
A.今すぐ全利用者に説明する必要はありませんが、屋外活動の話題が出た際に『マダニは無理に自分で抜かず医療機関を受診する』という一言を添えておくと予防につながります。