熱中症搬送、1週間で1万人超え——『気をつけて』と伝える訪問看護師自身は大丈夫?
熱中症による救急搬送の急増が看護に与える影響は、患者さんに熱中症対策を呼びかける訪問看護師自身も、炎天下での移動や訪問によって同じリスクにさらされているという当事者としての気づきです。

ニュースの要約
総務省消防庁は2026年7月22日、7月19日までの1週間に熱中症で救急搬送された人が全国で1万人を超えたと発表した。1週間の搬送者数が1万人を超えたのは今年初めてで、前週の2倍以上に急増している。
現場に影響するルート
- Step 1総務省消防庁が2026年7月22日、7月19日までの1週間の熱中症による救急搬送者数が全国で1万人を超えたと発表、今年初めての1万人超えで、前週の2倍以上の急増となった
- Step 2記録的な酷暑が続く中、屋外での移動や徒歩・自転車での訪問を伴う仕事は、搬送リスクが特に高まる局面に入っている
- Step 3訪問看護師は炎天下での移動や患家での長時間の対応が発生しやすく、患者さんに熱中症対策を指導する立場でありながら、自分自身の水分補給や休憩は後回しになりがちである
- Final Step記録的な搬送者数の増加を機に、訪問スケジュールの間隔やこまめな休憩・水分補給といった『看護師自身を守る対策』を、事業所単位で見直すきっかけになり得る
患者さんには「こまめな水分補給を」「涼しい時間帯に」と声をかける。その言葉、自分自身にもちゃんと向けられているでしょうか。
総務省消防庁は2026年7月22日、7月19日までの1週間に熱中症で救急搬送された人が全国で1万人を超えたと発表しました。1週間の搬送者数が1万人を超えたのは今年初めてで、前の週と比べて2倍以上という急激な増え方です。記録的な酷暑が、そのまま数字に表れています。
こうした状況で見落とされがちなのが、屋外での移動や訪問を日常的にこなす人たちの熱中症リスクです。訪問看護師は、炎天下での移動、患家までの徒歩や自転車での道のり、そして訪問先での長時間の対応と、屋外にいる時間が思いのほか長い仕事です。それなのに、「患者さんの体調管理」に意識が向きすぎて、自分自身の水分補給や休憩は後回しになっていないでしょうか。
考えてみれば、熱中症対策を指導する立場の人が熱中症になってしまっては、本末転倒です。訪問件数をこなそうとするあまり、休憩を削ってしまう場面もあるかもしれません。でも、搬送者数がこれだけ記録的なペースで増えている今だからこそ、事業所として訪問スケジュールに余裕を持たせたり、こまめな休憩を仕組みとして組み込んだりすることの意味は大きいはずです。
「気をつけてくださいね」という言葉を患者さんにかける前に、自分自身がその言葉をちゃんと実践できているか。今日の訪問から、少し意識してみませんか。
よくある疑問
Q.この影響を最初に受けるのは誰?
A.まず訪問看護ステーションの管理者が、猛暑期の訪問スケジュールや休憩の取り方を見直す立場にあります。ただし炎天下で実際に移動・訪問するすべての看護師にとって、自分ごととして関わる話です。
Q.現場で今すぐできることは?
A.訪問の合間にこまめな水分補給と日陰での小休憩を意識的に取ること。『患者さんの熱中症対策』だけでなく『自分の熱中症対策』も、今日から同じ優先度で考えてみましょう。