酷暑日、観測史上最多を更新中——訪問看護の「外歩き」は誰が守る?
今夏の酷暑日が過去最多を更新し続けているという気象データが看護に与える影響は、屋外での移動を伴う訪問看護師や救急搬送を担うスタッフなど『外で働く医療従事者』自身の熱中症対策が、患者ケアと同じ優先度で組織的に整備される必要があるという点です。

ニュースの要約
2026年の夏は40℃以上の「酷暑日」が相次ぎ、西日本の7月中旬から下旬の平均気温が1946年の統計開始以来最も高くなった。8月4日までに延べ34地点で酷暑日が観測され、これまで最多だった2025年(30地点)を上回るなど、記録的な暑さが続いている(日本気象協会、2026年8月5日解説)。
現場に影響するルート
- Step 1西日本の7月の平均気温が統計開始以来最高を記録し、40℃以上の『酷暑日』の観測地点数も過去最多を更新するなど、記録的な暑さが今夏続いている
- Step 2この暑さの中、訪問看護師は炎天下での移動、救急隊員は搬送作業と、屋外での身体活動を伴う業務を日常的にこなしている
- Step 3患者さんの熱中症対策には目が向きやすい一方、屋外業務が多い医療従事者自身の熱中症リスクは『自己管理』の範囲とされ、組織的な対策が後回しになりがちな面がある
- Final Step訪問件数のペース配分・移動時間帯の見直し・休憩の取りやすさなど、働く側の暑さ対策を組織としてどう仕組み化するかが、記録的な猛暑が続く今シーズン特に問われそう
「今年の夏、いつもより暑くない?」——そう感じている人は、感覚だけでなくデータでも裏付けられています。
2026年の夏は40℃以上の「酷暑日」が相次ぎ、西日本では7月中旬から下旬の平均気温が1946年の統計開始以来、最も高くなりました。8月4日までに延べ34地点で酷暑日が観測され、これまで最多だった2025年(30地点)をすでに上回っています。東海地方では国内で初めて5日連続の酷暑日を記録するなど、まさに記録ずくめの暑さが続いています。
こうした猛暑のニュースを聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは「患者さんの熱中症対策」かもしれません。ですが、忘れられがちなのが、屋外での業務を日常的にこなしている医療従事者自身の存在です。訪問看護師は炎天下での移動を、救急隊員は搬送作業を、この記録的な暑さの中で続けています。
患者さんの熱中症は組織的な予防策が語られる一方、スタッフ自身の熱中症リスクは「体調管理は自己責任」という形で片付けられがちな面があります。しかし今年のように観測史上最多レベルの猛暑が続くと、個人の心がけだけで乗り切るのは簡単ではありません。
訪問スケジュールを比較的涼しい時間帯に寄せる、1件ごとの移動後にこまめな休憩を挟めるようにする——こうした「働く側の暑さ対策」を、患者対応と同じ優先度で組織のルールとして整えておくことが、記録的な猛暑が続く今シーズンは特に重要になりそうです。
よくある疑問
Q.この影響を最初に受けるのは誰?
A.炎天下での移動が業務の一部になっている訪問看護師や、屋外での活動が多い救急・搬送スタッフが、まず自身の熱中症リスクに直面します。
Q.現場で今すぐできることは?
A.訪問スケジュールを気温の低い時間帯に寄せる、1件あたりの移動後にこまめな休憩を挟むなど、患者対応と同じ優先度でスタッフ自身の暑さ対策をルール化しておくと安心です。