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悪性度の高い早期胃がんも内視鏡治療で10年生存96%——胃を残せる患者さんへのケア、準備できていますか?

💡 看護への影響ポイント

国立がん研究センターなどが2026年8月7日に発表した研究で、悪性度の高い『未分化型』早期胃がんでも内視鏡治療(ESD)で10年生存率96.2%・胃を温存できた患者の割合68.6%を確認したことが看護に与える影響は、胃を切除せず温存する患者が増えることで、術後の内視鏡フォローアップ指導や再発への不安に寄り添うケアの重要性が増すという点です。

ニュースの要約

国立がん研究センターや神奈川県立がんセンターなどの研究グループは2026年8月7日、悪性度の高い『未分化型』早期胃がんに対する内視鏡治療(ESD)の長期有効性を発表した。治療後10年時点の生存割合は96.2%、無再発生存割合は95.7%で、胃を温存したまま生存した人の割合は68.6%だった。

出典: 国立がん研究センター(2026-08-07の報道)元記事を見る ↗

現場に影響するルート

  1. Step 1国立がん研究センターなどが2026年8月7日、悪性度の高い『未分化型』早期胃がんでも内視鏡治療(ESD)が10年後も96.2%の生存率と有効であると発表した
  2. Step 2従来は小さな腫瘍でも胃を切除する手術が必要とされていたが、内視鏡治療だけで胃を温存できた患者の割合が68.6%に達した
  3. Step 3胃を切除せず温存できる患者が今後増えていくことで、胃切除特有の食事指導・ダンピング症候群対応とは異なる、内視鏡治療後特有のケアニーズを持つ患者の比率が変化していく可能性がある
  4. Final Step消化器内視鏡科の看護師は、胃温存患者への定期的な内視鏡フォローアップの重要性説明や、再発不安に寄り添う声かけに、より重点を置く場面が増えそう

「胃がん=胃を切る」というイメージ、そろそろ更新が必要かもしれません。

国立がん研究センターや神奈川県立がんセンターなどの研究グループは2026年8月7日、悪性度の高い「未分化型」と呼ばれるタイプの早期胃がんについて、内視鏡治療(ESD)の長期的な有効性を発表しました。未分化型は、粘膜上にある「早期」の状態でも組織の隙間に入り込んで広く深く広がるため、悪性度が高いとされてきたタイプです。

治療から10年が経過した時点での生存割合は96.2%、再発せずに生存していた割合は95.7%。従来の胃を切除する手術に劣らない結果でした。特に注目したいのは、追加の胃切除治療などを受けず、胃を温存したまま生存できた人の割合が68.6%に達したことです。これまでは小さな腫瘍でも胃を切除するのが一般的でしたが、内視鏡治療だけで完結できる患者さんが着実に増えていることが分かります。

このニュース、消化器領域の看護にとっては見過ごせない変化を示唆しています。胃を切除した患者さんには、ダンピング症候群への対応や食事指導など、胃切除特有のケアが必要でした。しかし胃を温存できる患者さんが増えれば、必要とされるケアの中身も少しずつ変わっていきます。

内視鏡治療で完結した患者さんにとって大切なのは、「治療が終わった=もう安心」ではなく、定期的な胃カメラ検査を続けることです。消化器内視鏡科の看護師にとって、この点を退院指導の際にしっかり伝え、再発への不安に寄り添いながらフォローアップを続けていく役割が、これまで以上に重要になりそうです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.消化器内視鏡科・消化器外科で早期胃がんの内視鏡治療を受けた患者さんと、そのフォローアップ検査を担当する看護師が、まず関わりのある立場です。

Q.現場で今すぐできることは?

A.胃を温存できた患者さんには、『切除ではなく内視鏡治療だからこそ、定期的な胃カメラ検査の継続が再発を早期に見つける鍵になる』という点を、退院指導の際に改めて伝えておくと安心につながります。