労働

医師の『年960時間超え』勤務、1.3ポイント減少——働き方改革は前に進んでいる?

💡 看護への影響ポイント

厚生労働省が2026年9月1日に公表した調査で地域医療確保の特例水準で働く医師のうち時間外・休日労働が年960時間を超える医師の割合が2024年度から2025年度にかけて1.3ポイント低下したことが看護・介護に与える影響は、医師の時間外労働が減れば夜間・救急対応など医師と看護師が共に担ってきた業務の分担のあり方にも変化が及びうるため、勤務環境の変化を院内の労務管理の観点から見ておく価値があるという点です。

ニュースの要約

厚生労働省は2026年9月1日、地域医療確保の特例水準で働く医師のうち時間外・休日労働時間が年960時間を超える医師の割合が、2024年度から2025年度にかけて1.3ポイント低下したとする調査結果を公表した。医師の時間外労働の上限規制は2024年4月から本格適用され、2026年で施行2年が経過している。

出典: 日経メディカル(2026-09-01の報道)元記事を見る ↗

⚡現場に影響するルート

  1. Step 1厚労省が2026年9月1日、地域医療確保の特例水準で働く医師のうち時間外・休日労働時間が年960時間を超える医師の割合が2024年度から2025年度にかけて1.3ポイント低下したとする調査結果を公表した
  2. Step 2医師の時間外労働の上限規制は2024年4月から本格適用され、原則は年960時間・月100時間未満、救急医療等に携わる医師の特例水準では年1,860時間が上限とされている
  3. Step 3施行から2年が経過し、特例水準の医師でも上限超えの割合が数字として下がり始めたことは、医師の働き方改革が統計上も前進していることを示している
  4. Final Step医師の時間外労働が減る過程では、夜間・救急対応など医師と看護師が共に担ってきた業務の分担のあり方にも変化が及びうるため、院内の労務管理・シフト編成にどう影響しているかを見ておく価値がある

「働き方改革、本当に進んでいるの?」——その問いに、数字で答えが出ました。

厚生労働省は2026年9月1日、地域医療確保の特例水準で働く医師のうち、時間外・休日労働時間が年960時間を超える医師の割合が、2024年度から2025年度にかけて1.3ポイント低下したとする調査結果を公表しました。医師の時間外労働の上限規制は2024年4月から本格適用されており、施行から2年が経過した2026年の今、すべての医療機関が実運用フェーズに入っています。

上限規制の原則は年960時間・月100時間未満ですが、救急医療などに携わる医師については地域医療確保の特例水準として年1,860時間までが認められています。今回低下が確認されたのは、この特例水準で働く医師のうち、なお960時間という原則水準を超えて働いている人の割合です。わずか1.3ポイントとはいえ、施行2年目で数字として現れてきたことは、制度が絵に描いた餅で終わっていないことを示しています。

医師の時間外労働が減っていく過程では、これまで医師が担ってきた夜間・救急対応の一部が、看護師を含む他職種との分担のあり方に影響を及ぼすことも考えられます。院内のシフト編成や当直体制がこの数年でどう変化してきたか、労務管理の観点から関心を向けておくと、現場の実感と統計の数字がつながって見えてきそうです。上限規制はゴールではなく、現場の働き方を見直し続ける途中経過として受け止めるのがよさそうです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.地域医療確保の特例水準で勤務する医師と、夜間・救急対応で医師と連携する看護師がまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ体制を変える必要はありませんが、医師の時間外労働が減る過程で夜間・救急の業務分担に変化がないか、院内の状況にさりげなく関心を向けておくと変化に気づきやすくなります。