高速道路の逆走、統計開始以来最多の297件——利用者の運転、家族と話せていますか?
国土交通省の有識者委員会が2025年の高速道路の逆走事案が統計を確認できる2011年以降で最多の297件になったと報告したことが看護・介護に与える影響は、対策がほぼ完了してもなお件数が増えている現実の中で高齢ドライバーへの対策が論点になっているため、在宅療養者の運転継続や訪問看護師自身の車移動での注意点を見直す価値があるという点です。

ニュースの要約
国土交通省の有識者委員会は2026年9月9日、2025年の高速道路における逆走事案が297件となり、統計を確認できる2011年以降で最多だったと報告した。2024年の220件から増加し、うち約22%が事故につながっており、対策施設では99.8%(3,182施設中3,176施設)ですでに対策が完了している。
現場に影響するルート
- Step 1国土交通省の有識者委員会が2026年9月9日、2025年の高速道路の逆走事案が297件と2011年の統計開始以降で最多になり、2024年の220件から増加、うち約22%が事故につながったと報告した
- Step 2対策施設では99.8%(3,182施設中3,176施設)ですでに対策が完了しているにもかかわらず件数が増えており、委員会では今後、逆走が繰り返される地点や重大事故につながった地点への重点対策へ移行する方針とあわせて、高齢ドライバーへの対策も論点に挙がった
- Step 3在宅療養者の中には自分で運転を続けている人も少なくなく、家族や訪問看護師が運転継続の可否を話し合うきっかけとして、この報告は使える
- Final Step訪問看護師自身も車で利用者宅を回ることが多く、逆走のリスクが指摘される時間帯・地点を意識した運転が、実務上のセルフケアになる
「まだ運転、大丈夫そう?」——そんな会話、最近しましたか。
国土交通省の有識者委員会は2026年9月9日、2025年の高速道路における逆走事案が297件になったと報告しました。これは統計を確認できる2011年以降で最も多い数字で、2024年の220件から大きく増えています。297件のうち約22%、およそ5件に1件が事故につながりました。
見過ごせないのは、対策がほぼ行き渡っているという事実です。高速道路会社が管理する対策箇所3,182施設のうち、2025年末時点で99.8%にあたる3,176施設で、矢印の路面標示や警告看板といった逆走対策がすでに実施されています。それでも件数が過去最多を更新したことを受け、委員会では今後、逆走が繰り返し発生する地点や重大事故につながった地点への対策を重点的に進める方針が示されました。あわせて議題に挙がったのが、高齢ドライバーへの対策です。
在宅療養中の利用者の中には、通院や買い物のために自分でハンドルを握り続けている人が少なくありません。免許返納は本人にとって生活の自由と直結する重い判断で、家族だけではなかなか切り出しにくい話題でもあります。今回のような数字は、訪問看護師や家族が運転継続について自然に話を始めるきっかけとして使えそうです。
もうひとつ忘れたくないのは、訪問看護師自身も車で利用者宅を回る側だということです。逆走のリスクが指摘される時間帯や地点を頭の片隅に置いておくことは、利用者だけでなく自分自身を守るセルフケアにもなります。
よくある疑問
Q.この影響を最初に受けるのは誰?
A.高速道路を自分で運転し続けている在宅療養者本人と、車で利用者宅を回る訪問看護師・介護職員がまず関わってきます。
Q.現場で今すぐできることは?
A.今すぐ運転をやめる必要があるわけではありませんが、この機会に利用者本人や家族と運転継続について話す時間を持ったり、自分自身の運転でも逆走が起きやすい地点・時間帯を意識しておくと安心です。