社会

高齢者人口3624万人、割合29.6%で過去最高——働く高齢者も過去最多、通院の前提は変わっていますか?

💡 看護への影響ポイント

総務省が2026年9月20日、65歳以上の高齢者人口が3624万人・総人口の29.6%と過去最高を更新し、65歳以上の就業者数も943万人と過去最多になったと発表したことが看護・介護に与える影響は、働きながら通院・療養する高齢者が増えている実態に合わせて、外来診療や訪問看護の予約枠・訪問時間の相談の仕方を見直す価値があるという点です。

ニュースの要約

総務省は2026年9月20日、65歳以上の高齢者人口が3624万人(前年比2万人増・2年ぶりの増加)で総人口の29.6%と過去最高になったと発表した。65歳以上の就業者数も943万人と21年連続で増加し過去最多、就業者総数に占める割合も13.8%で過去最高となった。

出典: 日本経済新聞(2026-09-20の報道)元記事を見る ↗

⚡現場に影響するルート

  1. Step 1総務省が2026年9月20日、65歳以上の高齢者人口が3624万人(前年比2万人増・2年ぶりの増加)で総人口の29.6%と過去最高を更新したと発表した
  2. Step 2同時に65歳以上の就業者数も943万人と21年連続で増加し過去最多、就業者総数に占める割合も13.8%で過去最高になったと公表された
  3. Step 3高齢者人口の割合が過去最高を更新する一方で、働く高齢者の数・割合もともに過去最多という状況が同時に進んでいる
  4. Final Step「高齢者は日中に時間がある」という前提で組まれがちな外来診療や訪問看護の予定調整は、働きながら通院・療養する高齢者が増えている実態と少しずつずれてきている可能性があり、予約枠や訪問時間の相談の仕方を見直す視点が持てる

「高齢者の方は日中がお暇でしょうから」——そんな前提、そろそろ見直す時期かもしれません。

総務省は2026年9月20日、「敬老の日」(9月21日)を前に人口推計を公表しました。65歳以上の高齢者人口は3624万人で、前年より2万人増加。前年は前々年から減少していたため、2年ぶりの増加です。総人口に占める割合は29.6%となり、過去最高を更新しました。

同時に発表されたのが、働く高齢者の数字です。65歳以上の就業者数は943万人となり、21年連続で増加して過去最多を更新しました。就業者総数に占める65歳以上の割合も13.8%と、こちらも過去最高です。

高齢者人口の割合が過去最高を更新する一方で、働く高齢者の数・割合もともに過去最多という状況が、今まさに同時進行しているわけです。この2つの数字を並べると、見えてくることがあります。「高齢者=仕事を引退して日中に時間がある人」という前提で組まれがちな外来診療の予約枠や訪問看護のスケジュールが、実態と少しずつずれてきているかもしれないということです。

もちろん、すべての高齢者が働いているわけではありません。ただ、平日の日中に通院や訪問を当たり前のように設定する前に、目の前の患者さん・利用者さんが今も仕事を続けているかどうかを一言確認してみる。それだけで、無理のない予約時間の相談ができたり、「本当は都合が悪かったのに言い出せなかった」というすれ違いを防げたりするかもしれません。統計上の数字が、現場の小さな配慮につながる——そんな視点を持っておきたいところです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.外来の予約枠を組む医療機関の窓口担当者と、訪問時間を調整する訪問看護師・ケアマネジャーがまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ予約システムを変える必要はありませんが、利用者・患者さんに「日中は仕事がある」方がどれくらいいるかを一度意識して聞いてみると、訪問・通院時間の相談がスムーズになるかもしれません。