社会

100歳以上、初の10万人超え——あなたの地域は、看取りや嚥下ケアの備えが多めに要る土地ですか?

💡 看護への影響ポイント

厚生労働省が全国の100歳以上の高齢者が10万7677人となり56年連続で増加し初めて10万人を超えたと発表し人口10万人当たりで見ると最多の島根(186.65人)と最少の埼玉(51.27人)で3倍以上の地域差があることが看護・介護に与える影響は、100歳前後という最も医療・介護の必要度が高い年代に特化したケア体制(看取り対応・嚥下調整食の準備等)を自分の地域の百寿者密度を踏まえて検討する価値があるという点です。

ニュースの要約

厚生労働省が2026年9月15日発表した全国の100歳以上の高齢者数は10万7,677人で、56年連続で増加し初めて10万人を超えた。女性が87.6%を占め、人口10万人当たりで見ると島根が14年連続最多の186.65人、最も少ない埼玉は51.27人と地域差が大きい。

出典: 日本経済新聞(2026-09-15の報道)元記事を見る ↗

⚡現場に影響するルート

  1. Step 1厚生労働省が、全国の100歳以上の高齢者が10万7,677人となり56年連続で増加、初めて10万人を超えたと発表した。女性が87.6%を占める
  2. Step 2人口10万人当たりの100歳以上高齢者数は都道府県によって大きく異なり、最多の島根(186.65人)は最少の埼玉(51.27人)の3倍以上に達しており、地域差が大きい
  3. Step 3100歳前後という年代は、65歳以上の高齢者一般よりもさらに嚥下機能の低下・認知機能の変化・終末期ケアの必要性が高まりやすい層であり、百寿者密度が高い地域ほどこうした超高齢期特有のケア機会が集中しやすいと考えられる
  4. Final Step自分の地域が百寿者密度の高い地域なのか低い地域なのかを把握しておくことは、看取り対応や嚥下調整食の準備といった超高齢期特有のケア体制を事前に検討する材料になる

「100歳以上」と聞いて、遠い世界の話だと思っていませんか。

厚生労働省の発表によると、全国の100歳以上の高齢者は10万7,677人。56年連続で増加を続け、初めて10万人を超えました。そのうち87.6%にあたる9万4,298人が女性です。最高齢は女性が京都市の114歳、男性が熊本市の112歳でした。

興味深いのは、地域によって大きな差があることです。人口10万人当たりの100歳以上高齢者数で見ると、最も多い島根県は186.65人。最も少ない埼玉県は51.27人で、その差は3倍以上にのぼります。

100歳前後という年代は、65歳以上の高齢者一般と比べても、嚥下機能の低下や認知機能の変化、終末期に近いケアの必要性がより高まりやすい層です。百寿者の密度が高い地域ほど、こうした超高齢期ならではのケア機会——看取りへの対応や、飲み込みやすさに配慮した食事の準備など——が集中しやすいと考えられます。

今すぐ何かを変える必要はありません。ただ、自分が担当するエリアが全国平均(人口10万人当たり87.51人)より百寿者密度が高いのか低いのかを、一度調べておくこと。それが、看取り対応や嚥下調整食の体制を考える、小さいけれど確かなきっかけになりそうです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.百寿者密度が高い地域の訪問看護師・介護職員と、看取り対応や嚥下調整食の体制を検討する事業所の管理者がまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ何かを変える必要はありませんが、自分の事業所のエリアが全国平均(人口10万人当たり87.51人)より百寿者密度が高いか低いかを一度調べておくと、看取り対応や嚥下調整食の体制を考える材料になります。