経済

5年後の物価予想『10%超』が3四半期連続——賃金が上がっても『ゆとり』を感じられない理由

💡 看護への影響ポイント

日銀が9月の生活意識アンケート調査で、個人が予想する5年後の物価上昇率が平均10.1%と3四半期連続で10%を超え、暮らし向きの実感指数は依然低水準にとどまったと発表したことが看護に与える影響は、年金など固定収入で暮らす高齢の利用者は賃上げの恩恵を受けにくい一方で物価上昇への不安は同様に抱えやすく、訪問看護・在宅ケアの現場が生活状況の変化にさりげなく気を配る価値があるという点です。

ニュースの要約

日銀は10月13日、9月の生活意識に関するアンケート調査を発表し、個人が予想する5年後の物価上昇率の平均値が10.1%となり3四半期連続で10%を超えたことを明らかにした。1年前と比べた収入の実感指数は2006年9月の調査開始以来最も改善したが、暮らし向きの実感指数はマイナス49.9と依然低い水準にとどまった。

出典: 日本経済新聞(2026-10-13の報道)元記事を見る ↗

⚡現場に影響するルート

  1. Step 1日銀は10月13日、9月の生活意識に関するアンケート調査で、個人が予想する5年後の物価上昇率の平均値が10.1%となり、3四半期連続で10%を超えたと発表した。理由として『最近物価が上がっているから』を挙げた回答が8割を占めた
  2. Step 21年前と比べた収入の実感(『増えた』-『減った』の指数)は2006年9月の調査開始以来最も改善したが、暮らし向きの実感(『ゆとりが出てきた』-『ゆとりがなくなってきた』の指数)はマイナス49.9と依然低い水準にとどまった。日銀は『賃金は上昇基調にある一方、物価も同時に上がっているため生活のゆとりを実感できていない』と分析している
  3. Step 3調査は全国の20歳以上の個人が対象で、高齢層だけを取り出した数字ではない。ただ、年金など固定収入で暮らす高齢の利用者は賃金上昇の恩恵を直接受けにくい立場にあり、社会全体で『ゆとりのなさ』の実感が根強い中、物価上昇への不安を抱えている利用者もいると考えられる
  4. Final Step訪問看護師・ケアマネジャーは、利用者の受診控えや食費・光熱費の切り詰めといった変化に気づいたとき、こうした経済的な不安感が背景にあるかもしれないという視点を持って、さりげなく生活状況を尋ねてみる価値がある

「お給料は上がったはずなのに、なんだか楽にならない」——そんな感覚を抱いている人は、思いのほか多いようです。

日銀は2026年10月13日、9月の生活意識に関するアンケート調査を発表しました。個人が予想する5年後の物価上昇率の平均値は10.1%となり、3四半期連続で10%を超える高い伸びが続いています。5年後に物価が上昇すると考える理由については、「最近物価が上がっているから」という回答が8割を占めました。

興味深いのは、収入の実感と暮らし向きの実感にズレが生じていることです。1年前と比べた収入の実感(「増えた」から「減った」を引いた指数)は、比較可能な2006年9月の調査開始以来、最も改善しました。それにもかかわらず、暮らし向きの実感(「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」を引いた指数)はマイナス49.9と、依然として低い水準にとどまっています。日銀はこの状況について、「賃金は上昇基調にある一方、物価も同時に上がっているため生活のゆとりを実感できていない」と分析しています。

この調査は全国の20歳以上の個人が対象で、高齢の方だけを取り出した数字ではありません。ただ、年金など固定収入で暮らす高齢の利用者さんは、賃金上昇の恩恵を直接受けにくい立場にあります。社会全体で「ゆとりのなさ」の実感が根強い中、物価上昇への不安を抱えている利用者さんもいるかもしれません。

今すぐ特別な対応が必要なわけではありません。ただ、利用者さんの受診控えや食費・光熱費の切り詰めといった変化に気づいたとき、こうした経済的な不安感が背景にあるかもしれないという視点を持ちながら、さりげなく生活状況を尋ねてみると、安心材料になりそうです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.年金など固定収入で暮らす高齢の利用者さんと、その生活状況を日頃から見ている訪問看護師・ケアマネジャーがまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ特別な対応は必要ありませんが、利用者さんの受診控えや食費・光熱費の切り詰めに気づいたとき、経済的な不安感が背景にあるかもしれないという視点で、さりげなく様子を尋ねてみると安心材料になります。