経済

サプライチェーンに「星の数」でセキュリティ格付け——医療材料の仕入れ先にも評価が広がる?

💡 看護への影響ポイント

経済産業省のSCS評価制度が看護に与える影響は、医療材料・医療機器メーカーが取引先としてセキュリティ格付けの対象に組み込まれ、病院の物品調達部門に新しい確認業務が生まれることです。

ニュースの要約

経済産業省と内閣官房国家サイバー統括室は、取引先企業のサイバーセキュリティ対策の実施状況を星1つから星5つで評価する「SCS評価制度」を、2026年度下期に開始する方針を示している。既存の自己宣言制度を土台に、第三者機関が審査する評価の階層を新設する内容だ。

出典: ScanNetSecurity(2026-07-16の報道) 元記事を見る ↗

現場に影響するルート

  1. Step 1 経産省がサプライチェーン企業のセキュリティ対策を星の数で評価する「SCS評価制度」を新設、2026年度下期の運用開始を目指す
  2. Step 2 発注する側の企業が、取引先に一定以上の星(★3以上など)を求める動きが広がり始めている
  3. Step 3 医療機器・医療材料メーカーも病院にとっての「取引先」であり、この評価制度の対象に組み込まれていく
  4. Final Step 病院の物品管理・調達部門が、仕入れ先を選ぶ基準に「セキュリティ格付け」という新しい確認項目を加える必要に迫られる

「取引先の会社に星1つから5つの評価がつく」——そんな制度が、2026年度下期から始まろうとしています。経済産業省と内閣官房国家サイバー統括室が進める「SCS評価制度(サプライチェーン・サイバーセキュリティ評価制度)」です。

サイバー攻撃は、狙われた会社だけの問題ではなくなっています。取引先を踏み台にして、本命の大企業に侵入する手口が増えているため、サプライチェーン全体でセキュリティレベルを底上げしようという発想がこの制度の背景にあります。星3から5は第三者機関が審査し、対策の状況を客観的な指標で示せるようになります。

これ、病院や施設で働く人には遠い話に聞こえるかもしれません。でも考えてみてください。病院にも「取引先」はたくさんあります。注射針や輸液セット、消耗品を納めるメーカー、医療機器の保守を担う会社。こうした企業がサプライチェーンの一員として評価対象に組み込まれていけば、病院側も「この仕入れ先は星いくつか」を意識する時代が来る可能性があります。

物品管理や購買を担当する部署にとって、これは新しい確認作業が一つ増えることを意味します。価格や納期だけでなく、「セキュリティ対策は大丈夫か」という視点で仕入れ先を見る必要が出てくるからです。看護師が直接この評価をつけることはありませんが、日々使っている物品が「どこから、どんな会社を通じて届いているか」を知っておくことは、いざというときの供給トラブルを理解する助けになります。

制度はまだ運用開始前で、詳細もこれから固まっていきます。ただ、サプライチェーンという言葉が「食品」や「半導体」だけでなく、医療材料にも当てはまる時代が近づいていることは、覚えておいて損はありません。

よくある疑問

Q. この影響を最初に受けるのは誰?

A. 医療材料・医療機器を病院に納入するメーカーや代理店です。取引先として星の数を求められる側になっていきます。

Q. 現場で今すぐできることは?

A. 制度自体はまだ始まっていませんが、物品管理の担当者は「主要な仕入れ先が普段どんなセキュリティ対策をしているか」を一度確認しておくと、制度開始後の対応がスムーズになります。