「物価高倒産」121件で過去最多——委託先の給食・清掃業者、大丈夫ですか?
東京商工リサーチの調査で2026年7月の「物価高倒産」が121件と過去最多、「人手不足倒産」も63件で月間最多を更新したことが看護に与える影響は、病院・施設が給食・清掃・送迎等を委託している中小事業者の倒産リスクが高まっており、委託先が突然事業を止めた場合の業務のしわ寄せに備える必要が出てくるという点です。

ニュースの要約
東京商工リサーチによると、2026年7月の「物価高倒産」は121件で前年同月比8.5%増、過去最多を更新した。「人手不足倒産」も63件で月間最多、うち人件費高騰を理由とするものは前年同月の2.1倍に急増している。
現場に影響するルート
- Step 1東京商工リサーチの調査で、2026年7月の「物価高倒産」が121件で過去最多、「人手不足倒産」も63件で月間最多を更新したと判明した
- Step 2人件費高騰を理由とする倒産は前年同月の2.1倍に急増しており、賃上げの負担に耐えきれない中小・零細企業を中心に倒産が続いている
- Step 3病院・介護施設は給食・清掃・送迎・リネン等の業務を中小事業者に委託していることが多く、こうした委託先が物価高・人手不足で倒産するリスクが年々高まっている
- Final Step委託先が突然事業を停止した場合、代替業者が見つかるまでの間、現場の看護師・介護職が本来の業務ではない部分のしわ寄せを一時的に引き受けることになりかねない
給食の配膳業者、リネンの回収業者、送迎の委託先——病院や施設の日常は、意外なほど多くの中小事業者に支えられています。
東京商工リサーチによると、2026年7月の『物価高倒産』は121件で前年同月比8.5%増、過去最多を更新しました。あわせて『人手不足倒産』も63件と月間最多を記録し、そのうち人件費高騰を理由とするものは前年同月の2.1倍に急増しています。賃上げの必要性は分かっていても、その負担に耐えきれない中小・零細企業が、じわじわと追い詰められている実態がうかがえます。人手不足倒産は業種別に見ると建設業やサービス業、運輸・通信業で目立っており、いずれも医療・介護の周辺サービスと重なる領域です。
こうした倒産は、ニュースの中では『どこか遠い会社の話』として流れていきがちです。ですが、病院・介護施設が日々頼っている給食・清掃・リネン・送迎といった業務の多くは、まさにこうした中小事業者が担っています。物価高と人手不足の両方に直撃されやすいという意味で、決して他人事ではありません。
委託先が突然事業を停止すれば、代替業者が見つかるまでの間、現場が一時的にそのしわ寄せを受けることになります。給食が届かない、清掃が回らない、送迎が確保できない——そうした状況で最初に対応を迫られるのは、結局のところ現場の看護師・介護職であることが少なくありません。
今すぐ委託先を見直す必要はありませんが、主要な委託業務について代替候補があるかどうかを、事務部門に一度確認しておくと、いざというときの混乱を小さくできそうです。
よくある疑問
Q.この影響を最初に受けるのは誰?
A.病院・施設の事務部門で委託業者を管理する担当者と、委託業務が滞ったときにしわ寄せを受けやすい現場の看護師・介護職がまず関わってきます。
Q.現場で今すぐできることは?
A.今すぐ委託先を見直す必要はありませんが、主要な委託先が複数の代替候補を持っているか、事務部門に確認しておくと、いざというときの混乱を減らせます。