労働

訪問看護の求人倍率4.54倍——病床規模が大きいほど下がる、看護職員不足の『領域偏在』が数字で見えた

💡 看護への影響ポイント

厚労省検討会の資料で2024年度の領域別看護職員求人倍率が公表され訪問看護ステーションが4.54倍と突出したことが看護に与える影響は、人材不足が一律ではなく訪問看護という特定領域に集中する『領域偏在』として可視化されたことで、復職支援や人材育成の新しい枠組みが今後検討されていく可能性がある一方、事業所側は当面この構造的な偏りを前提にした採用戦略が必要になるという点です。

ニュースの要約

厚生労働省「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」第4回(2026年7月23日)の資料で、日本看護協会のナースセンター登録データに基づく2024年度の領域別求人倍率が示された。訪問看護ステーションが4.54倍で突出し、病院(20〜199床)3.00倍、病院(200〜499床)2.49倍、病院(500床以上)1.93倍と、病床規模が大きいほど倍率が下がる傾向が明らかになった。検討会では潜在看護職の復職支援強化などが論点として提示されている。

出典: 厚生労働省(2026-07-23の報道)元記事を見る ↗

現場に影響するルート

  1. Step 1厚労省「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」第4回資料で、2024年度の領域別求人倍率が公表され、訪問看護ステーションが4.54倍と突出、病院は病床規模が大きいほど倍率が下がる傾向(500床以上で1.93倍)が明らかになった
  2. Step 2看護職員不足は一律ではなく訪問看護という特定領域に集中する『領域偏在』として可視化された形で、新卒者が訪問看護の実務に不慣れなまま就職しにくく経験者中心の採用に頼りがちな現状とのミスマッチも背景にある
  3. Step 3検討会では潜在看護職の復職研修強化や、看護師養成所を『地域看護人材ステーション』として活用するモデル事業などが論点として提示されているが、いずれも制度化前の段階で今冬頃の取りまとめを待つ状況
  4. Final Step訪問看護ステーションの管理者にとっては、こうした領域偏在が国レベルの議論でも明確に課題として認識され始めた段階にあることを踏まえ、今後の復職支援・人材確保策の動向を注視する価値がある

『訪問看護は人が足りない』——なんとなく感じていたその実感が、はっきりした数字で裏付けられました。

厚生労働省「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」の第4回資料(2026年7月23日)で、日本看護協会のナースセンター登録データに基づく2024年度の領域別求人倍率が示されました。最も高いのは訪問看護ステーションの4.54倍。次いで病院(20〜199床)3.00倍、病院(200〜499床)2.49倍、病院(500床以上)1.93倍と続き、病床規模が大きい病院ほど倍率が下がる傾向がはっきりと表れています。

この数字が示しているのは、看護職員不足が全領域で一律に起きているわけではないということです。訪問看護という特定領域に人材不足が集中する「領域偏在」が、データとして可視化された形になります。背景には、新卒者が訪問看護の実務に不慣れなまま就職しにくく、経験者中心の採用に頼りがちな現状とのミスマッチもあると考えられます。

検討会では、潜在看護職の復職研修強化や、看護師養成所を「地域看護人材ステーション」として活用するモデル事業などが論点として提示されていますが、いずれもまだ制度化前の段階で、今冬頃の取りまとめを待つ状況です。訪問看護ステーションの管理者にとっては、こうした偏りが国レベルの議論でもようやく明確な課題として扱われ始めたことを踏まえ、今後の支援策の動向を注視しておく価値がありそうです。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.訪問看護ステーションの管理者・採用担当者と、復職を検討している潜在看護職員がまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ採用戦略を変える必要はありませんが、訪問看護特有の人材確保の難しさが国レベルでも課題として扱われ始めていることを知っておくと、今後の支援策の活用検討に役立ちます。