労働

夜間オンコールを外部委託したら『オンコールなし』求人が刺さった——特養の採用改善事例

💡 看護への影響ポイント

ドクターメイトが静岡県の特別養護老人ホーム「梅香の里」における夜間オンコール代行サービス導入事例を公表したことが看護に与える影響は、全国の特養の9割がオンコールあり体制という業界調査がある中、オンコール対応を外部委託し求人に『オンコールなし』と明記することが看護師の採用・定着の具体的な一手になりうるという点です。

ニュースの要約

介護事業所向け医療ソリューションを提供するドクターメイトは、静岡県磐田市の特別養護老人ホーム「梅香の里」が夜間オンコール対応を同社サービスに委託した事例を公表した。全国の特養の90.1%がオンコールあり体制で待機手当は平均1,353円/回にとどまるという日本看護協会調査がある中、同施設は求人に『オンコールなし』と明記し子育て世代・若手看護師からの応募増加につながったとしている。

出典: ドクターメイト株式会社(PR TIMES)(2026-10-09の報道)元記事を見る ↗

⚡現場に影響するルート

  1. Step 1ドクターメイトが、静岡県磐田市の特別養護老人ホーム「梅香の里」が夜間オンコール対応を同社の外部サービスに委託した事例を公表した。日本看護協会の調査では全国の特養の90.1%がオンコールあり体制で、待機手当は平均1,353円/回にとどまるとされ、夜間呼び出しへの不安がかねて採用・離職のネックになっていた
  2. Step 2梅香の里では外部委託により夜間の一次対応を専門職に任せる体制を整え、求人票に『オンコールなし』と明記したところ、子育て世代や若手看護師からの応募増加につながったとしている(1施設の事例・企業発表であり、同種の取り組みの一般的な効果を保証するものではない)
  3. Step 32040年度には全国で介護職員が約57万人(2022年度比)不足すると推計される中、夜間オンコール負担の軽減という具体的な労務改善策は、同様の採用難を抱える他施設にとっても検討材料の一つになりうる
  4. Final Step看護管理者・施設運営者は、自施設のオンコール体制・待機手当の現状を一度可視化し、外部委託やタスクシフトが採用力向上の選択肢になりうるか検討する価値がある

「夜中にいつ電話が鳴るか分からない」——そんな不安が、採用のハードルになっているとしたらもったいない話です。

介護事業所向け医療ソリューションを提供するドクターメイト株式会社は、静岡県磐田市の特別養護老人ホーム「梅香の里」(社会福祉法人八生会運営)が、夜間オンコール対応を同社の「夜間オンコール代行(TM)」に委託した事例を公表しました。日本看護協会の調査によると、全国の特別養護老人ホームの90.1%がオンコールあり体制を敷いており、該当施設で勤務する看護師は、いつ電話が鳴るか分からない不安・緊張を抱えつつ、平均1,353円/回という待機手当で対応している実態があるといいます。こうした負担が、採用・離職のネックになりやすい構造が背景にあります。

梅香の里では、夜間の一次相談を外部の専門職に任せる体制を整えたうえで、ハローワークや自施設の採用ページ、行政のナースバンクなどの求人に「オンコールなし」と明記。これにより、施設見学や応募の増加につながったとしています。施設の看護師長クラスの職員は「子育てやプライベートの両立がしやすくなる」とコメントしており、離職を踏みとどまったケースもあったといいます。ただし、これは1施設の事例であり、提供企業自身の発表であることには留意が必要です。同じ取り組みがどの施設でも同様の効果を生むとは限りません。

とはいえ、2040年度には全国で介護職員が約57万人(2022年度の約215万人から)不足すると推計される中、夜間オンコールという具体的な負担要因を見直す動きは、同様の採用難を抱える他施設にとっても一つの検討材料になりそうです。

今すぐ外部委託を導入する必要はありません。ただ、自施設のオンコール頻度や待機手当の実態を一度棚卸ししておくと、採用力・定着率を見直すきっかけになるかもしれません。

よくある疑問

Q.この影響を最初に受けるのは誰?

A.介護施設で夜間オンコール対応を担う看護師と、採用難に悩む施設の経営者・人事担当者がまず関わってきます。

Q.現場で今すぐできることは?

A.今すぐ外部委託を導入する必要はありませんが、自施設のオンコール頻度・待機手当の実態を一度棚卸ししておくと、採用面での見直し材料として検討しやすくなります。